退職に必要な手続きと行うべきことは?

独立しフリーランスエンジニアを目指すなどの理由で会社を退職する場合、必要な手続きは2つです。1つ目は退職届の提出ですが、こちらは法律で必要だと定められているわけではありません。民法では、会社に退職の意思を伝えれば14日後には退職できると定められているので、書類の提出は法律的には不要です。
しかし、書類を提出しない場合、会社側と揉めると退職すると言った、言っていないの水掛け論が起きる恐れがあります。そのため、まずは退職の意思を直属の上司に伝え、正式に退職が決まったら、退職届を提出して退職の事実を書類として残すのが一般的なやり方です。

会社が退職届のフォーマットを用意している場合は、そちらに従うのが基本で、指定がない場合はインターネットでダウンロードできるフォーマットをベースにして書くのがお手軽です。退職届は退職しますという宣言の意味合いを持っており、提出したら基本的に撤回することはできないので注意してください。

そして、もう1つの大事な手続きがあります。それは、会社で使用している備品の返却と、書類の受け取りです。保険証、通勤定期券、社員証などの身分証明書、自身の名刺と仕事で受け取った名刺、会社から貸与されているものは全て返却しないといけません。
会社から受け取る書類の種類は、転職先が決まっているかどうかなどの条件によって変わってきます。退職後に郵送で送られてくるのが一般的な書類もあるので、必要な書類と、受け取るタイミングについて事前にしっかり確認しておきたいところです。